ポストに入らない荷物が届いたとき、どうやって受け取ればいいのか悩んだ経験はありませんか。

 

小型郵便とは違い、サイズや形状によってポスト投函できない大型郵便物は、不在票が残されていることが多く、スムーズに受け取れないケースもあります。

 

この記事では、ポストに入らない荷物の種類や受け取り方法、再配達の依頼方法、そしてより便利に受け取るための工夫までを、具体例を交えてわかりやすく解説します。

 

一人暮らしの方や日中不在が多いご家庭でも、この記事を読めば「再配達って面倒そう」と思っていた不安を解消できるはずです。

 

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1. 大型郵便物とは?ポストに入らない理由を知ろう

 

大型郵便物の定義とサイズ基準

 

まず、大型郵便物とはどのようなものかをご説明します。

一般的に「ポストに入らない郵便物」と呼ばれるものの多くは、郵便局が定める「定形外郵便(規格外)」または「ゆうパック」などのサイズに該当します。

 

定形外郵便(規格外)の基準は、最長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cmを超えるものです。これらを超えると、郵便受けに入らず、直接の手渡しや再配達となります。

 

たとえば、A4サイズのカタログでも、厚さが3cm以上あれば「規格外」となり、ポスト投函はできません。

また、重量が1kgを超える郵便物もポスト投函対象外になります。

 

ちなみに、ネット通販でよく使われるクリックポストやレターパックライトも、サイズ制限があります。

たとえばレターパックライトは厚さ3cmまでですので、それを超えると「レターパックプラス」やゆうパック扱いとなり、対面配達が基本になります。

 

このように、発送時点でのサイズ選定が受け取り方法に大きく影響するため、事前にサイズを把握しておくことは重要です。

 

配達員がポスト投函できないと判断する基準

 

ポストに入るサイズであっても、配達員の判断で投函が見送られるケースもあります。

 

たとえば、ポストの投函口が小さく、郵便物が途中で引っかかる恐れがある場合や、中身が壊れやすいと判断されたときは、安全のために投函を避け、対面配達または不在票対応となることがあります。

 

また、封筒がふくらんでいたり、表面に「精密機器在中」「取扱注意」といった表記がある場合も、無理にポストに入れることを避ける判断がなされます。

 

実際にあった事例では、「書類が多くて封筒が膨らんでいたため、配達員が押し込まずに持ち帰ってくれた」というケースがありました。これは誤って破損するのを防ぐための配慮です。

 

このように、サイズ以外にも「安全に投函できるか」という観点からも、投函の可否が判断されているのです。

 

ポストの構造や住居環境の影響

 

ポスト自体の構造や設置場所も、配達可否に大きく関わってきます。

 

たとえば、マンションの集合ポストの一部には投函口が非常に狭く設定されているものもあり、大きめの郵便物は物理的に入らないことがあります。

 

また、一戸建てでも壁付けタイプのポストや、雨よけがかぶっているポストは、投函時に角度が必要となるため、サイズの限界が変わってきます。

 

あるケースでは、「玄関ドアの内側に設置されたポストが小さすぎて、配達員が毎回不在票を入れるしかなかった」という相談も郵便局に寄せられたことがあります。

 

そのため、大型郵便物の受け取りが多い場合には、ポストを大型のものに交換する、宅配ボックスを併設するなどの工夫が有効です。

 

では次に、実際にポストに入らない荷物が届いたとき、どのような流れで通知や対応が行われるのかを見ていきましょう。

 

2. 不在時に届いたときの流れを把握しよう

 

不在連絡票の見方と確認ポイント

 

ポストに入らない荷物が配達された際、受取人が不在だった場合には「不在連絡票(ご不在連絡票)」が投函されます。

この用紙は再配達の依頼や受け取りに必要な情報が詰まっており、内容を正しく把握することが大切です。

 

不在票には「差出人」「荷物の種類」「お問い合わせ番号」「配達員の連絡先」などが記載されています。

特に重要なのが「お問い合わせ番号」で、これはネットや電話で再配達を依頼する際に必須の番号です。

 

また、「保管期限」も明記されており、郵便物がいつまで郵便局に保管されているのか確認できます。

期限を過ぎると差出人へ返送されることがあるため、注意が必要です。

 

たとえば、実際にあった事例では「不在票を見ずに捨ててしまい、再配達の期限を過ぎてしまった」というケースがありました。

こうした事態を防ぐためにも、不在票は確認後すぐにスマホで撮影しておくと安心です。

 

再配達期限と保管期間に注意

 

不在連絡票に記載された荷物は、郵便局で一時的に保管されますが、永遠に保管されるわけではありません。

日本郵便では、原則として郵便物の保管期間は7日間と定められています。

 

たとえば、5月1日に不在票が投函された場合、5月7日が最終受取期限です。

この期限を過ぎると、荷物は差出人に返送されてしまうため、再配達依頼や窓口受け取りは早めに行う必要があります。

 

また、年末年始や連休などを挟むと保管日数が変動することもあるため、記載内容を必ず確認しましょう。

 

一方で、再配達依頼を出したにもかかわらず、不在が続いた場合は「再配達不能」となり、保管期限までのカウントは変わりません。

つまり、配達を試みた日が延長されることは基本的にないということです。

 

郵便局での直接受け取りも選択肢

 

再配達を依頼する以外にも、郵便局で直接荷物を受け取るという選択肢もあります。

 

不在票に記載された郵便局へ、本人確認書類(運転免許証や保険証など)を持って訪問すれば、その場で荷物を受け取ることができます。

 

とくに、平日は仕事などで不在が多く再配達の時間帯に家にいないという人には、郵便局での受け取りは効率的な手段です。

 

たとえば、「平日は家に帰るのが21時以降」という会社員の方が、最寄りの郵便局の夜間窓口(ゆうゆう窓口)を活用して受け取っている例もあります。

 

ただし、郵便局によってはゆうゆう窓口の営業時間が短縮されていることもあるため、事前に営業時間を確認してから訪れると安心です。

 

それでは次に、実際に再配達を依頼する方法について、具体的な手順と便利なポイントを紹介していきます。

 

3. 再配達の依頼方法を徹底解説

 

電話・ネット・LINEでの依頼方法

 

不在連絡票を受け取ったあと、もっとも重要なのが「再配達の依頼方法」です。

 

現在、日本郵便では主に3つの方法で再配達を依頼できます。

電話・インターネット・LINEの3種類です。

それぞれの特長を押さえておくと、自分のライフスタイルに合わせたスムーズな手続きが可能になります。

 

まず電話ですが、不在票に記載されている専用ダイヤルにかけて、音声ガイダンスに従って操作します。

操作は数字入力だけで完結し、ガラケーでも利用できます。

 

ネットでの手続きは、ゆうびんポータルサイト(https://www.post.japanpost.jp/)内の「再配達申し込み」ページから可能です。

24時間対応で、スマホやパソコンから簡単に依頼できます。

 

さらに、LINE公式アカウントを友達登録しておけば、トーク画面からも再配達が申し込めます。

たとえば「再配達」と入力すると、案内に従って必要情報を選ぶだけで手続きが完了します。

 

このように、再配達の依頼は電話やネットだけでなく、SNS感覚で手軽にできるようになってきているのです。

 

再配達依頼の受付時間と注意点

 

再配達の受付には時間制限があるため、いつでも受け付けてもらえるわけではないことに注意が必要です。

 

インターネットからの再配達依頼は、地域によっては当日希望の受付が「午前中まで」や「14時まで」などに締め切られていることがあります。

時間を過ぎると翌日以降の配達になってしまうため、なるべく早く手続きを済ませるのがベストです。

 

また、電話での依頼も夜間には対応していないことがあるため、不在票を受け取ったその日の夜に「明日の午前中に再配達してほしい」と思っても、タイミングによっては難しいこともあります。

 

たとえば、再配達希望日が日曜や祝日の場合、通常より受付時間が早く締め切られる地域もありますので、不在票記載の情報や公式サイトの案内を必ず確認しましょう。

 

当日配達・希望時間帯の指定はできる?

 

再配達の際には「当日中に受け取りたい」「この時間帯だけ在宅できる」というニーズも多いはずです。

では、希望時間帯の指定はできるのでしょうか?

 

結論から言うと、日本郵便では再配達の時間帯を指定できます。通常は以下の5区分が選択肢となります。

 

  • 午前中(8時~12時)
  • 12時~14時
  • 14時~16時
  • 16時~18時
  • 18時~20時

 

ただし、地域によっては時間帯の選択肢が限られていたり、希望の時間がすでに埋まっている場合もあります。

特に年末年始や大型連休前後は再配達の集中により、希望時間が通らないこともあります。

 

実際に、「当日配達希望で依頼したが、夕方の枠しか空いていなかった」という体験談も少なくありません。

そのため、なるべく早めに依頼しておくことが、希望通りに受け取るためのコツとなります。

 

では次に、そもそも再配達の手間をかけず、もっと便利に荷物を受け取る方法があるのかを解説していきます。

 

4. より便利な受け取り方法を活用しよう

 

コンビニ受け取りサービスの利用方法

 

最近では、郵便物や宅配便を自宅ではなくコンビニで受け取る方法も一般的になってきました。

 

日本郵便でも「はこぽす」や「コンビニ受取サービス」を利用すれば、24時間営業のコンビニで都合のよい時間に荷物を受け取ることが可能です。

 

たとえば、ゆうパックの受け取り先としてローソンやミニストップを選ぶと、商品が到着した段階でメールやLINEで通知が届き、QRコードや認証番号を使ってレジで荷物を受け取れます。

 

コンビニ受け取りを活用することで、「再配達のタイミングが合わず何日も荷物を受け取れなかった」という事態を防ぐことができます。

 

特に共働き家庭や単身世帯にとって、時間に縛られず荷物を受け取れるのは非常にありがたい仕組みです。

 

指定場所配達(宅配ボックス・職場)

 

再配達を避ける手段として、あらかじめ配達先を自宅以外に指定しておく「指定場所配達」の制度も便利です。

 

たとえば、自宅の玄関前や宅配ボックス、職場の受付などを事前に登録しておけば、不在時でも荷物が届けられます。日本郵便では「指定場所配達に関する依頼書」の提出が必要となりますが、一度登録すれば継続して利用可能です。

 

実際に、小さな子どもがいて日中の来客対応が難しいという家庭では、玄関横の宅配ボックスへの配達指定で再配達が大幅に減ったという声もあります。

 

ただし、雨風の影響を受けやすい場所や盗難リスクの高い場所を指定する場合は、防水カバーや鍵付きボックスの設置など、安全面への配慮が必要です。

 

郵便局の「ゆうゆう窓口」の活用

 

平日の日中に荷物を受け取るのが難しいという方には、郵便局の「ゆうゆう窓口」を活用するのもおすすめです。

 

ゆうゆう窓口とは、郵便局の営業時間外に対応している特別窓口で、主に夕方~夜間や土日祝にも対応しているのが特長です。

 

たとえば、「平日は仕事で20時まで帰れない」という方でも、21時まで対応しているゆうゆう窓口があれば、その日のうちに郵便物を受け取ることができます。

 

利用方法は、不在連絡票と本人確認書類を持参して窓口に行くだけです。

 

なお、ゆうゆう窓口の営業時間や場所は郵便局ごとに異なるため、事前に日本郵便の公式サイトや電話で確認しておくとスムーズです。

 

それでは最後に、大型郵便物をスムーズに受け取るために日頃からできる工夫をご紹介します。

 

5. 大型郵便物をスムーズに受け取るための工夫

 

あらかじめ配達日時を指定しておく

 

荷物の受け取りをスムーズにするために最も確実なのは、あらかじめ配達日時を指定しておくことです。

 

ネット通販やフリマアプリなどで購入手続きを行う際、多くのサービスでは「日時指定」の項目があります。

この機能を積極的に利用することで、自分が確実に在宅している時間に届けてもらうことができます。

 

たとえば、平日は仕事で不在がちでも、土曜の午前中だけは自宅にいられるという方なら、その時間に配達を指定することで再配達の手間を省けます。

 

また、送り主が企業であれば、発送時点で「午前中」「14時〜16時」などの時間帯指定を設定できるケースが多く、事前に連絡しておけば柔軟に対応してくれることもあります。

 

ポスト周りの見直しで投函トラブルを防ぐ

 

意外と見落とされがちなのが、ポストのサイズや状態による投函トラブルです。

 

たとえば、古いポストで投函口が狭かったり、投函口にゴミやチラシが詰まっていたりすると、通常サイズの郵便物ですら投函されずに持ち戻りとなることがあります。

 

実際に、「カタログギフトが入らなかった」というケースでは、原因はポストの奥行き不足だったという事例もありました。

 

そのため、ポストを定期的に清掃したり、必要であれば大きめのものに交換したりすることで、受け取り効率が向上します。

 

また、玄関やポストに表札がない、または旧姓が残っている場合も配達ミスの原因になることがあるため、見直しておきましょう。

 

家族や同居人との連携で受取率を上げる

 

同居している家族がいる場合は、「誰かがいる時間帯に届けてもらう」よう調整することも有効な手段です。

 

たとえば、子どもが帰宅する16時以降に配達を指定する、在宅勤務中の配偶者がいる時間に再配達を依頼するなど、家族のスケジュールと照らし合わせて計画することで、再配達の回数を減らすことができます。

 

また、LINEや共有カレンダーなどで「荷物が届く日」を家族と共有しておけば、うっかり不在にしてしまうリスクも減らせます。

 

それでは最後に、この記事の内容を整理してまとめます。

 

まとめ

 

ポストに入らない大型郵便物は、正しく対応しないと「受け取れなかった」「再配達ばかりでストレスが溜まる」といった不満につながります。

 

しかし、この記事で紹介したように、配達ルールを理解し、便利な受け取り手段や事前の工夫を活用すれば、再配達の手間を減らし、スムーズに荷物を受け取ることができます。

 

たとえば、あらかじめ配達時間を指定する、宅配ボックスを設置する、コンビニ受け取りを選択するなど、生活スタイルに合わせた工夫が受取成功のカギとなります。

 

また、不在連絡票の内容をよく確認し、期限を守って対応することも重要です。

 

以下にポイントをチェックリストとしてまとめましたので、必要に応じて見直してみてください。

 

再配達トラブルを防ぐチェックリスト
荷物のサイズや形状を把握しておく
不在票は内容をよく確認する
再配達は早めに申し込む
配達時間帯を指定しておく
コンビニや宅配ボックスを活用する
ポストや表札の状態を整える
家族と連携して受け取りやすくする

 

毎日の荷物受け取りを少しでもストレスなく、効率的にするために、今日からできる工夫を取り入れてみてくださいね。