在宅ワーク中に、LINEやSNSの通知で集中が途切れてしまうことはありませんか?
ちょっとした音や表示でも、注意力がそがれ作業が止まってしまう…そんなお悩みを解決するのが、iPhoneの「集中モード」です。
この機能を使えば、必要なときに必要な通知だけを受け取るように設定できるため、仕事に集中しやすい環境が整います。
この記事では、初心者の方でもすぐに実践できるように、設定の手順や在宅ワーカー向けの使い方をわかりやすくご紹介します。
1. 集中モードとは何かを知ろう
集中モードの概要
集中モードとは、特定の時間や状況に応じて、通知や着信を制限するiPhoneの機能です。
作業中・休憩中・移動中など、シーンに合わせてモードを切り替えることで、余計な通知をシャットアウトできます。
- 「設定」アプリ内の「集中モード」から操作できます
- 通知する人・アプリを個別に選べる柔軟なカスタマイズが可能
- iOS15以降のiPhoneで利用可能(最新OSならさらに高機能)
以前からあった「おやすみモード」の進化版ともいえるこの機能は、在宅ワーク中の「集中を守る仕組み」として非常に有効です。
よくある利用シーン
集中モードは、以下のようなシーンで使い分けができます。
- 仕事中:業務に関係ない通知を遮断
- 就寝中:眠りを妨げないようすべての通知をブロック
- 運転中:走行中は手動操作を避けるため通知を制限
自分でモードを作成することもできるため、「読書用」「勉強用」「散歩中」などライフスタイルに合わせた活用が可能です。
通常の「おやすみモード」との違い
従来のおやすみモードは単純に通知を無音化するだけでしたが、集中モードでは以下の点が大きく異なります。
- 通知を許可する相手やアプリを細かく個別に設定できる
- ホーム画面やロック画面の表示もコントロール可能
- 特定の場所や時間、アプリ使用中など条件付きで自動切り替えも可能
つまり、ただ静かにするだけでなく、「通知をコントロールして、自分が集中したい時間を守る」ための機能に進化しているのです。
2. 基本の設定手順を確認しよう
集中モードの作成手順
集中モードを設定するには、まずiPhoneの「設定」アプリを開き、「集中モード」をタップします。
続いて、右上にある「+」ボタンを押すと、新しい集中モードを作成できます。
あらかじめ用意されたテンプレート(仕事・睡眠・運転など)から選んでも良いですし、「カスタム」モードで自分好みに作ることも可能です。
通知の許可設定
集中モードでは、「誰から」「どのアプリから」の通知を許可するかを細かく設定できます。
たとえば仕事モードでは、Slackやメールアプリは通知を許可し、SNSやゲーム系はOFFにするなど、自分の作業スタイルに合わせて調整可能です。
特定の人(家族や上司など)を許可リストに加えることもできるため、緊急時の連絡を受け取ることもできます。
ホーム画面やロック画面の表示設定
集中モードでは、通知の音や振動だけでなく、画面に表示される内容も調整できます。
たとえば、ホーム画面を「仕事用のページだけ表示する」「通知バッジ(アプリアイコンの赤い数字)を非表示にする」といった設定が可能です。
見える情報を制限することで、スマホを触るきっかけそのものを減らし、より集中しやすい環境が作れます。
3. 在宅ワーカーにおすすめのカスタマイズ
「仕事中」モードを作成
在宅ワーカーには、「仕事専用の集中モード」を作るのがおすすめです。
仕事に必要な連絡手段(チャット・ビデオ通話・メールなど)だけを通知許可し、その他のアプリはすべて制限します。
たとえば、Zoom・Slack・Gmailなどを許可し、LINEやTwitter、YouTubeなどの通知はOFFにしておけば、ついスマホに手が伸びるのを防げます。
時間帯で自動切り替え
毎日同じ時間に仕事を始める方は、「スケジュール機能」を使って集中モードを自動ONにするのがおすすめです。
「平日9:00〜12:00、13:00〜17:00」など、時間帯を設定しておけば、設定を忘れる心配もありません。
曜日ごとに違うスケジュールを組むこともできるため、フリーランスや在宅スタッフの方にも柔軟に対応できます。
場所やアプリ起動時での自動適用
集中モードは、場所やアプリ使用をトリガーにして自動的にONにすることも可能です。
「自宅にいるときだけ有効にする」「Zoomを開いたら自動で集中モードON」など、作業環境に合わせた設定ができます。
このような自動切り替えを使うことで、より手間なく集中できる時間を確保できます。
4. 通知の例外設定と応用機能
緊急通話を受けられる設定
集中モード中でも、大切な連絡は見逃したくないという方も多いと思います。
そのための設定が、「繰り返しの着信」や「特定の人の通知を許可する」機能です。
- 繰り返しの着信:同じ相手から3分以内に2回かかってきた電話は通知されます
- 通知を許可する人:家族や上司など、特定の連絡先だけ常に通知を受け取る設定が可能
これにより、集中を妨げることなく、万一の際にも対応できるバランスの取れた通知管理ができます。
通知要約の活用
集中モードとは別に、iOSには「通知要約」という便利な機能もあります。
これは、通知をリアルタイムで受け取るのではなく、指定した時間にまとめて受け取る仕組みです。
たとえば「朝8時」「昼12時」「夜18時」にまとめて通知を表示するように設定しておけば、1日のリズムを崩さずに必要な情報だけチェックできます。
フォーカスステータスの共有
iMessageなどでメッセージを受け取る相手には、「通知が制限されています」と表示されます。
この「フォーカスステータスの共有」によって、相手に無視されたと誤解されにくくなる点も安心です。
集中モード中であることがわかれば、相手も配慮してくれる可能性が高くなります。
5. 他のAppleデバイスとの連携
すべてのデバイスに連動
iPhoneで集中モードをONにすると、同じApple IDでサインインしているiPadやMacにも自動的に反映されます。
つまり、一度の設定で、複数のデバイスの通知を一括でコントロールできるのです。
たとえば、iPhoneで作業中にMacの通知が邪魔になる…といったことも防げます。
Apple Watchとの連動
Apple Watchでも集中モードが同期されるため、手首での通知による気の散りも防げます。
仕事中は「手元が静か」になるので、かなり集中しやすくなります。
デバイス別に集中モードを分けたい場合
すべてのデバイスを連動させたくない場合は、「各デバイスでカスタマイズ」をONにすることで、iPhoneだけ別のモードにすることも可能です。
たとえば「iPhoneは通知をOFFにしたいけど、Macはメール通知だけ受け取りたい」といった細かいニーズにも対応できます。
6. 集中モードをより快適に使う工夫
通知バナーを非表示にする
通知を完全にOFFにしなくても、「バナー通知」(画面上部に一時的に出る表示)を非表示にすることで、視覚的な誘惑を防ぐことができます。
バナーが出るだけで、つい画面を見てしまう方には特におすすめです。
これは「通知」設定から各アプリごとに変更可能です。
ショートカットアプリでワンタップ切り替え
集中モードの切り替えは、「ショートカット」アプリを使ってホーム画面にボタン化することもできます。
「仕事モードON」ボタンを作っておけば、数タップの手間を省いてすぐに切り替えられます。
ウィジェットで状態確認
ホーム画面にウィジェットを配置すれば、今どの集中モードがONになっているかが一目でわかります。
これにより、「モード切り忘れ」や「通知が来ない原因がわからない」といった事態も防げます。
7. まとめ
iPhoneの集中モードは、通知による集中力の中断を防ぎ、在宅ワークや日常の作業効率を高めてくれる強力なツールです。
しかも、設定はとてもシンプルで、自分に合ったスタイルでカスタマイズできるのも魅力です。
まずは「仕事中」モードから始めて、少しずつ自動切り替えやデバイス連携などを取り入れてみましょう。
自分に合った設定を作ることで、スマホに振り回されない快適な生活と仕事のリズムを作ることができます。
やってみよう。チェックリスト
- 集中モードの設定画面を開いてみた
- 「仕事中」モードを作成し通知を整理した
- 自動切り替えや場所指定の設定も試した
- Apple製品との連携で一括制御できた
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※本記事の内容はApple社によるものではなく、あくまで個人の経験と情報収集をもとに作成されたものです。